体調を整えるために、整体、ヨガ・・・と色々なことを毎日続けている自分ですが、ある日アマゾンで「
足の汚れ(沈澱物)が万病の原因だった 」という強烈な題名に惹かれて購入した本の中で、中国に伝わるレフレクソロジー(足の反射区療法)を知りました。
「足裏にある腎臓の反射区は、土ふまずの上の部分にあり、歩いても刺激を受けることが少ないので、まずここをもむ。腎臓、輸尿管、膀胱、尿道の反射区をもみ、排泄機能を刺激してから足裏全体をもみ、最後に膝上十センチのところまでもんで、汚れをつねに落とさなければなりません。」
著者の官有謀氏の言う「皮下、筋肉、筋に沈澱している汚れ」の正体が何なのかは、本書を読むだけではいまひとつ良く分からないのだが、足の反射区を刺激することにより、対応する臓器が活性化されるということよりも、「足をもむことで汚れが取れる」と言う点が、自分の心に刺さりました。
(自分を含め、ここ10年位の日本人のキイワードのひとつは、「汚れを取る」ではないでしょうか。「おそうじ力」なる概念がヒットするのも然り、心の汚れを取る瞑想が見直されているのも然り、デトックスや腸内洗浄や毛穴清浄パックがはやるのも然り・・・)
例によって、3カ月だけ続けて見ましょうと思い立ったが、毎日足先から膝上までを揉み上げるのは力も要り、時間もかかるので結構大変だ。初めは、毎晩、会社から戻り就寝するまでの短い時間にテレビを見ながら、亭主のグリに
専用のマッサージ棒で足裏を押していただいていたのだが、継続するのにはかなりの腕力と意志の力が必要だ。もんだ後は、活性化された腎臓に汚れを体外に排出させるため白湯を500ml飲まなければならないというのも手間がかかる。
そこで、力を出して手で揉まなくとも済むように、足で踏むという方法を考え、これを毎朝出社前にジムに行くときに続けるようにした。気持ちが良いのと、簡単で時間もかからないので、これが我が家では大ヒットしました。著者の官有謀氏が見たら激怒しそうな、グリ式反射区療法とは次のようなものである。
1)まず、相手にマットの上などにうつぶせに横になってもらい、相手の足の裏の上に乗ります。
2)乗ってから相手の足の裏に爪先立ちで小刻みに歩いたり、とび跳ねたりします。
3)自分の体の向きを変えて、今度は相手の足の裏をかかとを使って、歩いたり、とび跳ねたりします。
4)相手にこのようにマットの上に脚の側面が当たるように座ってもらい、足先から膝上まで、途中で脚の向きを変えてもらいながら、脚の両面にこちらの体重をかけるように丁寧に踏んでいきます。(脚の内側は外側よりソフトに踏む。特にひざの内側は、血管が集まっているのかかなりデリケートな部分なので、相手が「ぎゃ」っと声を上げるような乱暴な踏み方はしない。)
5)最後に、右膝を立てて、左膝と左足先を床につけ、左足のつま先が床を支えにしてしっかり外側にストレッチされるように左足のかかとに腰を下ろす。左足のかかとにぐっと体重をかけ、つま先と足裏が外側にストレッチされるようにぐりぐり動かす。左右の足を換えて同じようにする。
6)正座し、後ろについた手を支えにして、膝をぐっと宙に浮かせ、つま先に体重がかかるようにし、つま先を内側にストレッチする。
7)30分以内に500mlの室内温度の水を飲む。
ちなみに、5)はヨガの教師から教えてもらった足指のストレッチ、6)は水泳選手がやる足の甲のストレッチである。これを毎朝ジムに行き、ヨガの太陽礼拝をしたあと、グリと二人で続けることになった。初めはグリは、正座もできないほど脚と足首が固かったのだが1年近く毎朝続けることにより、徐々に柔らかくなってきた。
私の方は、始めて1週間後ぐらいに、突然顔がパンパンにむくむということがあったが、その後すぐに正常に戻った。1年続けても効用の程はまだはっきりとは分からない。でも、とにかく気持ちが良いので毎朝続けるうちに、脚の血行が良くなったためか、足が冷えたり、ぎゃくに熱すぎたりと感じることがなくなった(ような気がする)。そして悩みの種だった睡眠中と水泳中のこむら返りが全くなくなった。気長に続けるうちに体にたまった汚れが取れてくるかもしれない。
「
長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい (健康プレミアムシリーズ)」という本にも「体中の血液の70%は下半身にあり、ふくらはぎは第二の心臓」という意味のことが書いてあり、その記述とも照応しているように思う。科学的根拠はともかくとして、脚と足は、上半身以上に気を使って丁寧に可愛がってあげなさい、ということを色々な健康法の人々が口々に言っているようなのだ。
ということで、上述のグリ式反射区療法はくれぐれも簡単に長く続けるための参考程度にとどめていただきたいが、官有謀氏のこの本は大変お勧めです。
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