2007年は1月に手術、3月に放射線治療を終えてから、新しい自分に生まれ代わったというか、「まあ、死ぬまではいい生きかたをしたいな!」と思ったものか、色々なことを始めた。
まず始めに一番簡単で体に負担のなさそうな丹田呼吸法を通勤の車の中でするようにした。そうする内にだんだん元気が出てきて、毎朝出勤前にヨガと水泳をするようになった。それから、お釈迦様が開発したと言われるヴィパッサナー瞑想法との出会いがあり、瞑想を毎日少しずつではあるが続けるようになった。それから、もっともっと元気になりたくて、色々試したあげく夜11時前の就寝と早起きを心がけることにした。今年になって骨盤体操と言うものを就寝前に始めたが、これでより深い眠りが得られるようになった。
これらの新しいことを開始するときはいつも、「ためしに3週間だけ、続けてみよう。3週間続けてみて結果を観察して、効果がなかったり害になるようだったらやめよう。」と自分に言っていた。でも、これらの習慣は始めて以来すべて、ずっと続けている。
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2007年に始めたことは色々あるが、特に「地味だけど効果が目覚しかった!」と思えるのが、ありきたりではあるがWORDで日記をつけ始めたことだ。
WORD日記は会社の仕事が終わって退社する前の5分、翌朝出社して就業開始前の5分を利用してつける。昨夜何時に就寝し、今朝何時に起きたか、何を食べたか、ヨガと水泳を何分したか、仕事以外の勉強を何時間したか等々を簡単に記録するためだけに開始した。
日記は小学生の頃からつけていたが、数年前からはEXCELにこれらの情報を入れていた。でも、EXCELシートよりも、WORDにフリーフォーマットで入れる方がフレキシブルで、様々なメリットがあることが分った。
その時々に考えたこと、ひらめいたこと、自分が得た教訓を入れたいと思えば入れられるし、インターネットやメールマガジンで心に響いた言葉、自分を元気付ける言葉などもコピペしてしまう。仕事のタスク・リストも入れてしまう。仕事の記録にもなるし、必要がなければ後でDELETEしてしまうことができる。紙の日記と違って、後で簡単に検索できる。
EXCELシートに日記をつけていたのは数量化した情報をほしいと思っていたからだが、ぎゃくに数量化できない情報は入れにくかった。数量化した情報をほしいのであったら、WORDにインプットしておいて、後から必要な情報だけEXCELに抽出する方が簡単だ。何でこんな簡単なことに今まで気がつかなかったの、えっ!?と自分であきれるばかりである。
WORDに日記をつけることを思いついたのは、亭主のグリの影響だ。
グリは20代の頃から膨大な日記を手帳につけていたが、3年前にようやく自分専用のコンピュータを買ってからはWORDで日記をつけ始めた。(と言うのは彼はWORD以外のプログラムを使えない。)彼の日記には私もアクセス自由のため「あの日自分は出勤のために何時に家を出たの?」というような情報を知りたい時には役に立つ。飛行機のログ・ブックのように克明に、何時何分に私が家を出たと言う情報まで記録してあるからだ。何のためにここまで克明に記録されているのかは不明だが、まれに役に立つことがある。
日記をつけるのが有用と思えるのは、自分を批判することなく、何があったかを記録できて、しばらく時間がたってから起こったこと、自分が感じたことを距離を置いて見直すことができることだ。鬱病の治癒のために認知療法というものが開発されているが、自分なりの方法で、毎日数行ずつでも日記をつけることが認知療法の第一歩ではないかと思う。
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日記と言えば、「
最強のビジネス文章&書類術」は、最近「オーラの泉」のDVDと共に母親が送ってくれた本だが、これに面白い日記のつけ方が紹介されていた。
日本郵政公社・郵政大学校教官で、NPOヒューマンサイエンス研究所公認講師の川合かおる先生が公開する4行日記と言う方法だ。
「自分が本当は何をしたいのか、潜在意識はちゃんと知っている。4行日記は潜在意識に働きかけ、自分の強みを生かす手法」なのだそうだ。
「まず1行目『事実』にはその日印象に残った出来事を書く。大切なのは主観的な意見や解釈を入れないこと。(・・・)2行目『発見』には『事実』を基に気づいたことを、3行目『教訓』は『発見』から自分が学んだことを一般化して書く。(・・・)4行目『宣言』は『発見』と『教訓』を踏まえた自分の理想の姿を書く。注意すべきなのは、否定語を使わないこと。(・・・)」川合かおる先生によると、「書いた宣言を並べてじっと眺めていると『自分が将来ありたい姿』が見えてくると言う。」(「
最強のビジネス文章&書類術」p.80−81)
4行日記を知ってから2ヶ月ほどになるが、今のところまだ3回ぐらいしか書いていない。自分が書いた宣言を並べてじっと眺めていると見えてくるはずの「自分が将来ありたい姿」は、私の顕在意識が普段からこうなりたいなーと思っている姿とあまり変わりがない。自分の顕在意識の壁が厚すぎて潜在意識が浮き上がってくる余地がないのか、自分の潜在意識が抑圧されずにすでに顕在意識の中にとりこまれているのか?これを明らかにするために、2月は4行日記をもう少し意識的に、1週間に1回は必ずつけてみようかなと思う。