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「頭が悪くて勉強好きな人」のための試験攻略法 − イメージ・トレーニング

先週土曜日の試験が終わる頃を見計らって、母親から日本の食材やら「オーラの泉」のDVD録音と共に、ロンダ・バーン著「ザ・シークレット」という本が送られてきた。と言うわけで、試験が終わってからと言うもの日本のおせんべいを齧りながらDVDを見たり読書にふけったりという、至福の一週間をすごしました。母に感謝。

ザ・シークレット」は、アメリカの様々な自己啓発リーダーや、スピリチュアル伝道者、カウンセラー、教育者、講演家などの証言を通してある「秘密」を明らかにしていくという面白い本だった。天才とか偉人とか呼ばれ、世に偉大な業績を残した人々は、みなこの秘密を知っており、それを最大限に利用していたと。この本は、同名の映画と平行して作られ、映画の方はまだ日本で発売されていないが、



でさわりを見ることができる。

さて、本書に名を連ねている証言者たちのほとんどが自分にとっては初めての人々だが、中でデニス・ウェイトリー博士と言う名前にだけは見覚えがあった。2006年の正月にAmazonを通して大量に取り寄せたNLP関連本の中に、デニス・ウェイトリー著成功の心理学―勝者となるための10の行動指針」の英語版と日本語版があったのだ。この本は、その時取り寄せたその他のお手軽自己啓発本に比べてあまりに内容が深い気がして、そのまま書棚に積んであった。(笑) デニス・ウェイトリーは、いわゆるイメージ・トレーニングを開発し、NASAの宇宙飛行士の研修やオリンピック選手の強化プログラムに携わったことで有名だ。

ザ・シークレット」では、ビジュアライゼーション(視覚イメージを思い浮かべること)に物事を実現させる力があると言っている。ありありと視覚イメージを思い浮かべるだけでそれが宇宙に働きかけて、物事が必ず実現するということを、自分は一概に信じてはいない。一面の真実はあると思うが、本書には書いていない複雑な制約条件、「因」から「果」が生まれるための「縁」のようなものがあると思う。でも、ビジュアライゼーションが(宇宙全体はともかく)本人には強く影響すると言うデニス・ウェイトリーの言うことは現実的だし、イメージ・トレーニングの有効性も信じられる。

「あなたが視覚化するとそれが現実化します。そこがマインド(頭)の興味深いところです。私達はオリンピック選手にレースで走る姿を頭の中でイメージしてもらいました。そして、彼らをとても精密なバイオフィードバック装置に繋げました。彼らがトラックを走っているのとまったく同じようにイメージしていると、驚く事に、その時と同じような順番で実際に筋肉が使われたのです。どうしてこのようなかことが起こるのでしょうか?それは、頭脳はその人が実際に走っているのか、リハーサルのイメージに過ぎないのかを識別できないからです。」( 「ザ・シークレット」 p.134)

さて、今回のような大切な試験準備中は、自分も一種のイメージ・トレーニングを無意識的に繰り返しておりそれなりの効用があったことに、本書を読んでいて後から気づいた。

自分がイメージするのは、試験会場の自分が座る場所、自分の服装と持ち物、そしてもちろん、試験問題など、試験に関するあらゆる具体的な細部だ。後で考えてみてわかったのだが、自分は試験準備中これらを何度も何度も繰り返し思い浮かべてきたような気がする。年に1回の試験は、土曜日の朝に、いつも同じ大学の講堂を借り切って行われるので、試験会場は良く知っている。何時何分に家を出て、どこで車を降りて、会場まで歩いていき、講堂のドアを開けたら階段を登って行き、一番真ん中の席に座ろう、そんな具体的なことまで考えている。電卓と六法、そしてペンは予備を何本持っていこう。そんなことも考える。4時間の試験中にトイレに行きたくならないように水分は取らないこと。寒さで集中力が鈍らないように、厚めのセーターを着ていこう。いよいよ試験開始。ここからは、実際の過去問や教科書の例題を、持ち込み可能な六法だけをたよりに本当に解いてみる。「うわっ、この問題お手上げ!」と言う場合には、現実の試験中に分からない問題に遭遇したときとまったく同じひどいショックを受ける。でもすぐに、これは単なるシミュレーションなんだ!と思い直して、深く安心する。それでも、始めに感じたショックが大きいので、その後教科書を見ながら答えを探すときに頭に深く刻印される。こうやって失敗しては、何度でもシミュレーションを修正していく。そんなことを何度も繰り返した後なので、実際に試験を受けるときには、ほとんど全てがあらかじめ思い浮かべていた通りに起こり、すごくリラックスしていることができる。そして、自分が思い浮かべていた通りの問題が実際に出題されていると、「この試験いただき!」と思い、わーっとエンドルフィンが分泌されるような気がする。

もちろん、試験準備中このようなシミュレーションだけをやっていたわけではないし、それはあくまで実際の勉強を補足するものでしかない。試験に成功する自分の姿をいくら完璧にビジュアライゼーションできても、超能力でもない限り、ある程度時間を割いた勉強や鍛錬なしでは試験に成功しようがないのだ。 「ザ・シークレット」は、時間と言うのは社会の決め事で、潜在意識のレベルでは時間はないから、強烈にビジュアライゼーションしたことはその瞬間に実現していると言う。ただ、自分は、ビジュアライゼーションが物事を実現させるためには、「絶対時間」とも言うべきもの、ある程度の時間が流れることが必要だと思っている。

たとえば自分の知り合いにピアノの演奏の上手な人がいるが、ラフマニノフの難曲がいくら練習しても弾きこなせない。あきらめて練習をやめてから数年経った時、ふと試してみたら、今度は見事に弾きこなせるようになっていたと言う。この人の場合、その数年間の間、無意識に想像力の中で何度もシミュレーションをしていたのではないか。つまり、 「ザ・シークレット」の言うようにビジュアライゼーションがラフマニノフの演奏を可能にしたというよりも、無意識のイメージによる、数年間にわたる鍛錬が演奏を可能にしたのだ。そんな気がする。

そういう意味で自分としては、ビジュアライゼーションだけで全てが実現するという「ザ・シークレット」の主張よりも、「「成功の心理学―勝者となるための10の行動指針」の中のデニス・ウェイトリーの次のような言葉の方が好きだ。
「真の"勝利"とは、ただ自分のもっている能力を自分なりにとことん追求することを意味するのだ。(・・・)
"勝利"とは、これまで五番だった成績を、ヘトヘトになるまで頑張って四番に引き上げることだ。」( 「成功の心理学―勝者となるための10の行動指針」p.7)

だいいち、ビジュアライゼーションだけで、努力もなしに一瞬にして全てが実現してしまったら人生は退屈だ。

JUGEMテーマ:夢・目標


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